コラム

2026年06月01日

【企業の電気代】 「ニュースで原油高!」ですぐ電気代は上がる?

実は知られていない“電気料金に反映される順番”とは

こんにちは!

最近、テレビやネットニュースで

  • 「中東情勢の緊迫化」
  • 「原油価格の高騰」
  • 「LNG価格上昇」

といった話題をよく見かけますよね。

そんなニュースを見るたびに、

「また電気代が上がるの…?」
「来月の請求が怖い…!」

と不安になる方も多いのではないでしょうか。

でも実は、ニュースで燃料価格の高騰が報じられたからといって、翌日すぐに電気代が跳ね上がるわけではありません。

実際には、燃料価格の変動が電気料金へ反映されるまでには、“順番”と“時間差”があるんです。

今回は、2022年の「ウクライナショック」で多くの人が実感した、

「電気料金に影響が出るタイミング」

について、分かりやすく解説していきます!

電気料金への影響には「順番」がある!

実は、電気料金が上がるスピードは、契約しているプランによってかなり違います。

大きく分けると、次の4つのタイプがあります。

① もっとも早い!「市場連動型プラン」

最も影響を受けやすいのが、
市場連動型プランです。

これは、電力市場(JEPX)の価格に合わせて料金が変動する仕組み。

そのため、燃料価格が急騰すると、

  • 即日
  • 翌月

といった非常に早いタイミングで電気代へ反映されることがあります。

逆に、市場価格が下がれば安くなるメリットもありますが、価格変動の影響を受けやすいのが特徴です。

② 少し遅れて反映される「市場価格調整型」

次に影響が出るのが、
市場価格の平均値をもとに調整されるタイプです。

以前は企業向けに多かったのですが、最近では一般家庭向けプランにも増えてきています。

こちらはニュースから約1〜2か月後に電気代へ反映されるケースが一般的です。

③ 多くの家庭に関係する「燃料費調整」

一般家庭で多いのが、この
燃料費調整制度です。

これは、原油やLNGなどの輸入価格をもとに計算される仕組みで、過去3か月間の平均価格が使われます。

そのため、世界的な燃料高騰が起きても、実際に電気代へ反映されるまでには、

約3〜5か月ほどのタイムラグ

があります。

ニュースを見てすぐ慌てる必要がないのは、この仕組みがあるからなんですね。

④ 一番ゆっくり影響する「規制料金」

昔ながらの規制料金プランは、燃料費調整に上限が設定されているため、急激な値上がりが起きにくい特徴があります。

ただし注意したいのが、上限を超える状態が続くと、後から「料金改定」という形で大きく値上げされる可能性があることです。

つまり、“遅れてやってくる”タイプとも言えます。

一番大切なのは「自分のプランを知ること」

では、私たちはどうすれば良いのでしょうか?

答えはとてもシンプルです。

まずは、

「自分の契約プランがどのタイプなのか知ること」

これが最大の対策です。

たとえば、

  • 市場連動型なのか
  • 燃料費調整型なのか
  • 固定単価型なのか

を知っておくだけでも、

「ニュースの影響が出るのはいつ頃か」

をある程度イメージできるようになります。

すると、

  • 今のうちに節電しておこう
  • 家計を調整しておこう
  • 契約を見直そうかな

と、余裕を持って行動できるようになるんです。

「知らない不安」より、「知って備える安心」を

これからの時代、エネルギー価格は国際情勢の影響を大きく受ける時代になっています。

だからこそ、

ただ漠然と不安になるのではなく、
“仕組みを知ること”が安心につながります。

ぜひ今日、

  • 電気料金の請求書
  • 電力会社のマイページ
  • 契約内容の確認画面

などをチェックして、ご自身のプランを一度確認してみてください。

「知っている人」ほど、電気代の波にも上手に対応できる時代です。

これからも賢く情報をキャッチしながら、無理のない省エネ生活を続けていきましょう!

この記事を書いた人

系統用蓄電池情報局 編集部

系統用蓄電池・電力市場・再生可能エネルギーを専門とする編集チームです。最新の市場動向から基礎知識まで、わかりやすく発信しています。