コラム

2026年05月13日

電気を貯めて賢く使う!

私たちの暮らしを支える「蓄電池」の基本と太陽光発電との最強タッグ

災害時の備えや電気代の節約、あるいは環境に優しい電気の自給自足の手段として、近年「家庭用蓄電池」への注目が高まっています。皆さんは、この蓄電池がどのような仕組みで動いているかご存じでしょうか?

私たちが日常的に使う電池には、使い切りの「一次電池(乾電池など)」と、充電して繰り返し使える「二次電池」があります。蓄電池は、この二次電池に分類される化学電池の一種です。

多種多様な蓄電池とその活躍場所

現在、スマートフォンから電気自動車(EV)、そして家庭用まで幅広く使われているのが、「リチウムイオン電池」です。これは、リチウムイオンが正極(プラス極)と負極(マイナス極)を行き来することで、放電(電気を使う)と充電(電気を貯める)を繰り返す仕組みになっています。

小型で軽く、大容量の電気を貯められるうえに、自然に電気が減ってしまう「自己放電」が少ないという優れた特徴を持っています。ちなみに、家庭用リチウムイオン電池の中には、電解液が電極に練り込まれた「クレイ型」と呼ばれるものもあります。

京セラが開発した世界初のクレイ型リチウムイオン蓄電池は、過酷な衝突試験や釘刺し試験でも発煙・発火がなく、高い安全性が証明されています。蓄電池には他にも、車のバッテリーに使われる「鉛蓄電池」や、ハイブリッドカー向けの「ニッケル水素電池」、大規模工場などで活躍する「ナトリウム硫黄(NAS)電池」などがあり、それぞれの特性を活かした場所で活躍しています。

太陽光発電との「最強タッグ」で広がるメリット

家庭用蓄電池の魅力を最大限に引き出すのが、「太陽光発電システム」との併用です。

第一のメリットは「長期停電への備え」

蓄電池単体でも停電時に電気は使えますが、貯めている分を使い切れば終わってしまいます。しかし太陽光発電と組み合わせれば、日中に太陽光で作った電気を蓄電池に貯めることができるため、長引く停電でも安心して電気を使い続けることが可能です。

第二のメリットは「経済効果」

日中に発電して余った電気を貯めておき、発電できない夜間に使うことで、電力会社から買う電気の量を減らし、電気代の節約につなげることができます。

第三のメリットは「環境への配慮」

蓄電池のグリーンモード(余った電力を貯める)などを活用すれば、クリーンなエネルギーを家庭で余すことなく自家消費でき、持続可能な脱炭素社会の実現にも貢献できます。

おわりに

機器を単体で設置するよりも初期費用が高くなるため、長期的なランニングコストも含めた費用対効果をしっかり検討することが大切です。

また、屋内・屋外への設置スペースの確保が必要になり、すでに太陽光発電を設置しているご家庭に後付けする場合は、既存の設備と新しい蓄電池が問題なく接続できるかの事前確認も欠かせません。

以前のコラムでも同じような内容を書き込みましたが、万が一の災害から家族を守り、日々の電気代も賢く節約できる蓄電池。

ご自宅のライフスタイルに合わせた最適なシステムを検討し、クリーンで安心な暮らしを考えてみるのも良いかもしれませんね♪

 

この記事を書いた人

系統用蓄電池情報局 編集部

系統用蓄電池・電力市場・再生可能エネルギーを専門とする編集チームです。最新の市場動向から基礎知識まで、わかりやすく発信しています。